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2017年05月02日

物流innovation summit~物流業界における創造と変革~

イベントレポート

 

【イベントレポート】
物流innovation summit~物流業界における創造と変革~

 
3月29日(水)、「物流innovation summit」と題しイベントを開催しました。
物流業界に携わるベンチャー企業の経営者の方や大企業で新規事業開発に携わる方々などに多数ご出席いただき、大盛況のイベントとなりました!
このイベントは下記4部の構成で開催しました。

① 主催であるASAC運営受託者(有限監査法人トーマツ)より物流ベンチャー企業の概観解説
② 物流ベンチャー企業3社によるピッチ
③ 物流系ベンチャー企業と大企業とのパネルディスカッション
④ 懇親会&名刺交換会 
本レポートでは当日の様子についてお伝えさせて頂きます。
 
宅配問題をはじめ物流業界周辺の記事が日々、メディアでも多く取り上げられておりますが、そもそも物流とは何を指す言葉なのでしょうか。
物流とは「モノ」を生産、販売、保管するプロセスにおいて発生する「輸送機能」「荷役機能」「保管機能」「流通加工機能」「梱包、包装」「情報管理機能」を総称して「物流」と呼びます。
 
≪①物流ベンチャー企業発のイノベーションの波が来ている!≫
まずは物流業界におけるベンチャー企業の最新トレンドを解説させて頂きました。担当したのはトーマツベンチャーサポート株式会社で物流業界を担当する會田です。
・物流の機能ごとにイノベーティブなサービスや技術の誕生がここ半年から1年くらいにかけて活発になっている。
・アメリカのマーケットにおいては物流ベンチャーへの投資が1年で約2倍(2.1bilion→5.0bilion)に増えている。また、ファイナンシャルバリューを目的とした純投資から事業シナジーを見据えたストラテジックバリューを見据えた投資へとトレンドが移行している。今後この流れは日本にも訪れる。
・「サービス」と「技術」の2つの観点でイノベーションが起きている。日本は技術から入るベンチャー企業が多いが、サービス(ビジネスモデル含め)に強みを持ったベンチャー企業が非常に増えている。
・物流に求められる品質は極めて高い。一方で、物流におけるリードタイムの短縮化をはじめとするニーズの多様化、物流を手がけるサプライヤーサイドに人口動態などの社会環境、所得水準等の経済環境等の変化が大きな影響を与えており、解決しなければならない課題は増えている。結果、近年、顕著化する物流課題にマーケットを見出すベンチャー企業が増加、今後益々、物流ベンチャー企業によるイノベーティブなプロダクトは盛り上がりをみせると考えられる。
といった内容を中心に参加者の皆さんと共通理解をつくりました。
 

▲会場は、超満員!

≪②今大注目の物流ベンチャー3社のピッチ!≫
物流ベンチャー企業によるピッチのトップバッターを飾ってくださったのは佐賀県発のベンチャー企業、株式会社炭化(http://tanka-eco.info/)の入江代表です。
「物流における鮮度保持ビジネス」というテーマで青果物を新鮮に保つ吸着剤のサービスについてご紹介いただきました。製品である「TANKA fresh」を活用することにより、物流過程に発生する4,000億円もの青果物のロスの削減を可能とします。


▲株式会社炭化 代表取締役社長 佐藤康雄様

続いては、サークルイン株式会社(https://www.circlein.global/)の佐藤代表にご登壇いただき、国際物流に特化したウェブサービス「shippio」のご紹介をしていただきました。
「shippio」はウェブ上でフォワーディング業務を可能とし、国際物流における事務、管理の圧倒的な効率化を提供し、国際物流におけるサプライチェーンに革新を起こそうとされています。


▲サークルイン株式会社 代表取締役社長 佐藤孝德様
 

3社名は株式会社SOUCO(http://www.souco.space/)中原代表にお話しいただきました。
倉庫の空きスペースのマッチングプラットホームを運営されている会社です。倉庫の空きスペース運営にSOUCOのサービスを利用することで、今まで発生していた「貸し手と借り手の希望条件が合わない」という課題を解決することのできるサービスであることを実際のニーズの事例などを多数含めながらご紹介いただきました。


▲株式会社SOUCO 代表取締役社長 中原久根人 様


《③ベンチャー×大企業、それぞれの分野、角度からみた物流業界とは》
ベンチャー3社のピッチプレゼンの後は4名のゲストを招いてのパネルディスカッションを行いました。
登壇いただいた方々は以下のとおりです。
・セイノーホールディングス株式会社 (輸配送の観点から)
・オープンイノベーション推進室 室長 河合秀治 様
・寺田倉庫株式会社(倉庫運営の観点から) 執行役員/minikura担当 月森正憲 様
・サークルイン株式会社(国際物流の観点から) 代表取締役社長 佐藤孝徳 様
・株式会社オープンロジ(EC物流の観点から) 代表取締役/CEO 伊藤秀嗣 様
・トーマツベンチャーサポート株式会社 物流担当 會田幸男

ディスカッションテーマの1つ目は「物流業界の特有の課題とその対策とはなにか」。この問いへの回答は、ご登壇者それぞれの視点から見えた課題と対応策をおうかがいしました。課題の1つに、「物流業界は分野が多岐にわたるため、サプライチェーンがほとんど切れてしまっている」というものがありました。「物流」とはモノを動かす一連の流れでありながら、機能に沿い事業が複数の分野に分かれています。それぞれに市場が存在しプレーヤーがいるため、物流はサプライチェーンが鍵でありながらも分野間の連携が十分に取れていないという課題が様々な問題のベースであるようです。また、物流業界は慣習としてサプライチェーン上の改革に現場ほど強い抵抗があるというご意見や、ドライバーは職人のように高いプライドを持って働いているというお話がありました。お話をおうかがいしていて、物流という業界が大昔の飛脚から脈を継いでいるという歴史を彷彿とさせるとともに、社会になくてはならない業界であることを改めて実感することとなりました。このテーマは、会場の方々もご自身の携わる分野の問題点には共感して大きく頷いておられ、異なる分野の問題点を新たに知ることのできた様子がうかがえました。
 

2つ目のテーマは「物流ベンチャー企業と大企業は協業する必要があるか」。今回のパネルディスカッションならではの問いであり、大企業側からの視点、ベンチャー企業側からの視点を組み合わせた議論となりました。「スタートアップの小回りの効き方と、大企業の影響力は反比例にあるので組み合わせるべき。」「協業を円滑に進めるためにはビジョン、目指すべきゴールの共有が必ず必要。」というご意見や「大企業の方々には、ぜひ手弁当で良いのでベンチャー企業に遊びにきてほしい。きっとエネルギーを感じてモチベーションも上がるので、人材の育成にもなると思う。(笑)」というご意見もありました。

▲パネルディスカッションの様子
 
《おわりに》
今回のイベントは定員の約2倍の110名に方にお申し込みをいただいており、超満員での開催となりました。コンテンツ中もお話を聴きながら強く頷かれる方や積極的に質問をしてくださる方も多く、お客様の熱気で会場が一体化していたように思います。
「物流イノベーション」は今後必ずキーワードとなっていきます。しかし、トーマツベンチャーサポートはただのトレンドキーワードで終わらせるつもりはありません。物流業界に新たな技術やサービスを取り入れ、イノベーションを生み出し続ける為に私たちも仕掛けていきます。ご興味のある方はぜひまた次回、開催時にお越しください!

▲懇親会の様子。凄い熱気でした。(笑)

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