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ASAC青山スタートアップアクセラレーションセンター

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2017年07月06日

起業家育成アクセラレーションプログラムASACとは~東京発・スタートアップの力でよりよい社会を創るーーASACが見据える新しい官民連携のカタチ~

ASACストーリー

東京発・スタートアップの力でよりよい社会を創るーーASACが見据える新しい官民連携のカタチ


東京から世界に誇るリーディングカンパニーを生み出すーー。このビジョンを掲げ、青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)は、東京都が手がける初のアクセラレーション施設として設立されました。ASACはスタートアップの育成をすることによって、どのような価値を生みだしているのでしょうか?
 

東京都がスタートアップ育成に本気になる理由とは


▲ASACマネージャー 浅間 元平

2017年現在、日本におけるベンチャー・スタートアップを支援する土壌もかなり整ってきているといえます。
 
民間のベンチャー・キャピタル(VC)などによる投資は活発であり、さまざまな企業や団体が、スタートアップを育成するアクセラレーションプログラムを提供している状況です。そうしたなか、東京都は2015年にASACを設立。起業支援のための施設を持ち、独自のプログラムによりスタートアップ企業を育成するという積極的な取り組みをはじめました。
 
この背景にあるのが、“複雑化する社会課題”。行政だけでは難しい課題の解決にあたり、スタートアップ企業が持つ独自のアイデアや技術に期待が集まっているのです。
 
東京都は、1300万人超という日本最大の人口を抱えるだけに、解決が待たれる課題も少なくありません。環境、エネルギー、医療、教育……分野は多岐にわたりますが、どれも解決が難しい課題です。
 
しかし、難しい課題にはビジネスチャンスが眠っているともいえます。
 
多くの人が住む東京は、新たなビジネスを生み出す人材にも恵まれているーー。2017年現在、ASACのマネージャーを務める有限責任監査法人トーマツ の浅間元平は、ASAC設立の意義をこのように考えています。
 
浅間 「都の政策課題にフォーカスしたスタートアップの成功事例をASACから数多く輩出することで、こういったチャレンジングな分野での創業の機運を高め、世界を変えていくようなリーディングカンパニーを生み出していけると考えています。」
 
こうした目的のもと、ASACは独自のアクセラレーションプログラムを提供しています。さまざまなビジネス分野で実際に活躍している約100名のメンターから、成長のためのサポートを受けることができるこのプログラム。策定にあたって私たちが参考にしたのは、起業の聖地シリコンバレーの起業支援でした。
 
浅間 「シリコンバレーには、多くのアクセラレーションプログラムがあり、世界から注目されるような企業も生まれている。ならば、東京でもやってみてはどうか。そう考えたんです」
 
ASACは、一般募集から審査をして選んだスタートアップに、1クール5ヶ月間にわたりプログラムを提供しています。この5ヶ月間を経た後の目標を個別に設定し、その目標が達成できるように徹底的に支援をしていくのです。
 
では、スタートアップ企業の成長にとって必要な支援を、どのように提供するのかーー。私たちASACの具体的な活動を、次章でご紹介します。
 

スタートアップの成長に必要不可欠な”3つの支援”


▲ASACには宿泊施設も完備
 
 ASACのプログラム受講者は起業予定者又は創業後3年未満となるため、幅広く手厚い支援を必要としています。アイデアをカタチにするためには、乗り越えなければならないハードルが多く、その過程において、さまざまな関係者を巻き込んでいく必要があるからです。
 
浅間 「スタートアップが必要とする支援としては、大きく3つの要素があると考えています。まずはサービスを知ってもらうための『PR』、次に事業を持続し加速させるための『資金調達』、最後はサービスを大きく広げるための『大企業とのアライアンス』です。ASACでは、この3点すべてを支援することで、成果にコミットしているんです」
 
こうした幅広い支援を可能とするのが、約100名から成るASACのメンターです。
 
大企業、メディア、起業家、VC(ベンチャー・キャピタル)、行政など、専門とする分野はさまざま。ASACは行政による中立的な立場でスタートアップを支援しているため、特定の分野に偏らず多様なメンターの共感・協力を得るができます。
 
浅間 「ビジネスをはじめると、多くの方々と関わることになります。起業家の先輩はもちろん、メディアや行政の人たちとの関係もとても重要。ですから、ASACのプログラムを通じて、そうした方々とつながっていただこうと考えました」
 
さらに、ASACの特色は、特定の場所に施設を置いている点にもあります。
 
これまでも東京都では、創業支援のための取り組みを続けてきましたが、ASACのようにハードとソフトの両面から起業育成をするのは初のことです。
 
浅間 「ひとつの場所に拠点を置いているので、卒業したあとも足を運びやすくなりますよね。ですから、受講者の同期はもちろん、卒業生も互いに助け合う関係が育ってくるんです。私たちとしても、卒業生が顔を出して話をしてくれると、彼らの困っていることがわかりますから、必要な支援を続けることができるんですよ」
 
私たちASACの施設では、受講者が無料で使用できるコワーキングスペースや、イベント・交流スペース、さらには宿泊施設も完備。起業家がビジネスをするうえで、集中しやすい環境を提供しています。受講者にとっては事業の成長に最大限コミットできる 心強い施設となっています。
 
このように、ASACというひとつの施設をハブとして、多くのスタートアップやメンターが、つながりを作りながら助け合っていく仕組みを築きつつあります。今後さらにASACにかかわる人が増えることで、ますます新たなビジネスにつながる関係が生まれていくことでしょう。
 
それでは、ASACの支援を受ける企業は、どのようなビジネスを手がけているのでしょうか?
 

困難な社会課題の解決を志すスタートアップに、徹底的に寄り添う


▲ASAC第4期生
 
ASACは受講者を募集する際、東京都の政策課題に取り組む分野、ベンチャー・キャピタル(VC)が投資しにくいといわれている分野で起業に取り組む創業予定者や、スタートアップ企業をメインのターゲットにおいています。ソーシャルビジネスや女性起業家など、民間による起業支援とは異なる切り口で受講者を選んでいるのです。
 
その理由のひとつに、こうした事業分野はすぐに収益を上げるのが難しく、民間での支援を受けにくいため、第三者によるサポートが必要となる点が挙げられます。だから私たちが支援するする。その上で、ASACが支援先選定で重視する、ある基準があります。それは……。
 
浅間 「 課題設定の“深さ”です。そもそもビジネスを通じてどんな課題を解決したいのかという、根本的な部分が深ければ深いほど、それだけ社会に大きなインパクトを起こす期待も大きくなりますからね」
 
ASACの受講者は、過去3期を通してすでに30社に及んでいますが、子育て支援、医療、環境問題など、それぞれに社会課題をビジネスで解決しようとしています。このような難しい課題に向き合うために、私たちは受講者に寄り添ったサポートをしているのです。
 
浅間 「たとえばメディア戦略を受講者と一緒に考えることもあります。メディアは、媒体後とに視聴者・読者が異なるため、それぞれに独自の切り口があります。そのため、視聴者や読者に訴求するためには、メディアの特性を考えたアドバイスをしているんです」
 
資金調達の場面においても、ASACは受講者に寄り添ったサポートを行います。事業計画のブラッシュアップを手助けするのはもちろん、ときには受講者がベンチャー・キャピタルや金融機関と面談する際、ASACのスタッフが同行することもあるのです。
 
浅間 「スタートアップがいきなり金融機関などとアポイントを取ろうとしても、まだ信用力に欠けるので、なかなか難しいんですよね。でも、東京都の育成プログラムであるASACを通じてアプローチを取ると、スムーズに進んでいくことも多いんです」
 
スタートアップは、資金も時間も不足するなかでビジネスを進めています。ですから、資金調達の場面で失敗をしてしまうと、ビジネスの成長にとっては大きな阻害要因となってしまう……。そうした問題を、私たちASACはひとつでも多く解決したいのです。
 
このように、さまざまなアプローチによりスタートアップのビジネスを支援しているASAC。さらに、今後の動きとして期待されているのが、”スタートアップによる都市課題の解決”です。
 

スタートアップの活躍こそ都市課題解決の切り札となる


▲ASACデモデイ
 
東京都は、都内の開業率を2024年までに米国・英国並みの10%台に上昇させることを、長期的なビジョンとして掲げています。2014年に5.1%であった開業率が2015年には5.6%となり上昇傾向にあるとはいえ、目標の達成まではまだ道半ばといえるでしょう。
 
そこで、大都市の抱える課題にビジネスチャンスを見出す役割を発想力とスピードで勝負できるスタートアップに期待したいと考えています。
彼らが先陣を切って、このような領域でもビジネスができる可能性を示すことで、魅力ある事業分野に変えていくことができるのではないでしょうか。
 
浅間 「東京都には、福祉や環境の分野から皆さんが日々悩まされる通勤時の混雑まで、大都市ならではの様々な政策課題があります。そうした課題と親和性の高いスタートアップが連携していけば、こういった課題解決のスピードも上がりますし、新しい事業も生まれてくれるでしょう」
 
 
東京都がASACにより担う起業支援は全国から注目を集めており、設立2年にして他の地方公共団体からの視察が増えています。そういった動きが、ASACを通じて、行政が起業支援に積極的に取り組むという手法が全国に広がることを予感させてくれます。
 
浅間 「東京には、都市として抱える課題が少なくありませんが、その問題のなかには、スタートアップのテクノロジーで解決できるものもあります。そんな成功事例を増やして、東京都が、起業支援のひとつのモデルケースとなっていきたいですね」
 
「何よりも嬉しいのは、支援したスタートアップが成果を生み出して、感謝される瞬間」——。今後も浅間と同じ想いをもったスタッフとともに、私たちASACはスタートアップを支援していきます。彼らが抱く壮大な夢を実現し、よりよい社会を創るために。
Text by PR Table
https://www.pr-table.com/asac/stories/941

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