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2016年08月25日

「崇高でカッコいいブランドメッセージは必要ない。わかりやすくてドキドキするか?が最も大切」(講師:たき工房 竹嶋氏)

イベントレポート

2016年8月25日、「デザインコンサルタントによるブランディングセミナー ~行動型ブランディングの必要性と、策定から実行施策まで~」を開催しました!
今回の講師は、株式会社たき工房 事業部0部長である竹嶋晋氏がご登壇されました。

今回は、自社の理念などを決めていく際の、自社の価値の見極め方を学びました。

今回の講師をして下さった竹嶋氏。
博報堂インセンティブプロモーションズ、吉本興業、そしてセガトイズを経て、現在のたき工房で勤務されている、筋金入りの広告ディレクターの方です。


今回は、特に企業理念など、企業のブランディングをどのように考えていくかを学びました。
今回は、サービスブランディングではなく、行動ブランディングという行動を起こさせるブランドのあり方が中心でした。
 

行動ブランディングを作るときの「4つの本質的な質問」

竹嶋氏は、「行動ブランディングを作る際に、どのクライアントにもする「4つの本質的な質問」がある」とのこと。
その4つの本質的な質問が「4VIEW」

・あなたが存在する理由とは?(WHY)
・その理由は誰に伝える?(WHO)
・どんな価値を提供している?(WHAT)
・提供している価値はどんな方法で伝えていますか?(HOW)

竹嶋氏いはく、「この4つの質問を突き詰めていくことで、自社の価値を言語化していく」とのことです。
 

竹嶋氏は、行動ブランディングのそもそもの必要性について、
「スタッフや社員が自発的に行動できる環境を作ることで、「顧客の満足度」を高め、そして、企業としての「売上」につなげ、そしてまた「自発的な行動が起こる」・・・という、好循環を作りだすことができるため」
といいます。

このために、「自社の価値を明確にしていく作業が必要だ」といいます
そして、この「自社の価値」を明確にしていく作業において、「従業員の「自己実現」、そして、「参加性」を重視することが大切」だと竹嶋氏は言います。



▲竹嶋氏のお話を真剣に聞く様子
 

自社の価値を決める上で、陥る3つのワナ

竹嶋氏は、「この自社の価値を決める上で、やってはいけないことが3つある」といいます。
その3つが以下。
①崇高で格好いいを求めすぎる。
自社の価値を示すコピーとして、崇高で、かっこよいものが重要なのではなく、「よりわかりやすく、ドキドキするかどうか」が大切。
②自社の価値ができても、実行できなかったり、する気がなかったりする。
自社の価値のコピーができたとしても、そこから、実行できなかったり実行する気がないと意味がない。
とにかく、従業員にとってのモチベーションになるかどうか が大切。
③頑なに信じ続ける
そして、自社の価値を頑なに信じ続けるのではなくて、世の中の変化、ユーザーとの対話によって改善し続けていくことができるかが大切。

 
その後は、たき工房のクライアントの事例を出していただき、まさに自社の価値を定めていく過程を話して頂きました。
特に、そのお話の中で印象として残ったのは
・ユーザーを巻き込んでいくことで、今まで気づかなかったことに気づかされていく従業員の体験
・価値を定めていく際に「既存価値」と「なりたい価値」の接合点を見つけ出すことの大切さ
 

最後に・・・

そして、最後には、たき工房自身が考え、発信する自社の価値をメッセージとして送られ、終わりました。

業界No1などは、他人が決めること。
それよりも、MOST LOVE(一番それを愛していること)が最も大切。

本日もよいお話が聞けました。
たき工房様、ありがとうございました。(S)

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